アンブレラカラーとは?このデザインを発信してきた自分が、生まれた経緯から設計の考え方まで全部話します

- 公開
- 更新
この記事の要点
- アンブレラカラーは、表面の暗い髪が傘のように内側を覆い、その下から明るい色がのぞく、「表面を暗く残して、内側を明るくする」デザインです。
- きれいに見せるカギは、表面に残す暗い髪のブロッキング(縦長O字・U字)と、段差の少ないカットの組み合わせ。
- リタッチは約1.5ヶ月(45日前後)がベスト。伸びた根元だけを1回のブリーチで明るくして、毛先にはなるべく触りません。
アンブレラカラーという名前は、ここ数年でかなり広まりました。
でも「そもそもどういう設計のデザインなのか」「なぜそういう形になっているのか」は意外と知られていない気がしています。名前だけがひとり歩きして、イメージのすれ違いが起きることも増えてきました。
この記事では、このデザインを「超インナーカラー」と呼んでいた頃から発信してきた自分がアンブレラカラーが生まれた経緯、なぜ自分がこれを書くのか、きれいに見せるための設計の考え方(ブロッキング・カット・ブリーチ)までできるだけわかりやすく話していきます。ちょっと長いので、気になるところだけ拾い読みでも大丈夫です。
1. アンブレラカラーとは?
アンブレラカラーは、表面の髪を暗いまま残して、その下の内側をブリーチで明るくするデザインカラーです。
イメージとしては傘の布(表面の暗い髪)が上から覆っていて、その下(内側)から色がチラッとのぞく。この「傘」の構造が名前の由来でもあり、デザインの基本の設計です。
髪を下ろしているときは表面の暗い髪が主役の落ち着いた雰囲気。耳にかけたり髪が動いたりした瞬間に、内側の色がのぞく。この見え方をきれいに作るにはどこまでを暗く残すか(ブロッキング)とカットの形をセットで設計する必要があります。このあと詳しく話します。
2. 生まれた経緯と、なぜ自分がこれを書くのか
「人と被らないインナーカラーにして」から始まった
このデザイン、実はある一言から始まっています。
独立する前は、ショートヘアを得意にしていました。アンブレラカラーをカットとセットで設計するのは、そのころの経験があるからです。
当時は、インナーカラーを専門に打ち出している美容師なんて、自分を入れても1人か2人くらいしかいなかった頃。自分はインナーカラーを専門に発信していて、ありがたいことにたくさんのお客様が来てくれていました。そんな中、あるお客様からこう言われたんです。
「みんなと同じインナーカラーじゃつまらない。人と被らない、私だけの新しいインナーカラーにしてください!」
耳まわりや襟足だけ明るくするインナーカラーは、もうかなり定番になっていて。「もっと個性は出したい。でも全頭ブリーチは生活的に無理」というジレンマを抱えている人がすごく多かったんですよね。
そこで考えたのが、「骨格に合わせたカット」と「ミリ単位の表面ブロッキング」をセットで設計する見せ方です。
表面の髪をごく薄く暗いまま残して、その下の内側を全部ブリーチして色を入れる。インナーカラーの枠を超えたという意味で、当時は「超インナーカラー」と呼んでいました。ちなみに「超」と書いて「スーパー」と読ませていたのは、ドラゴンボール世代だからです。
このデザインは以前からお客様に施術していましたが、2021年8月25日には自分のInstagram(@shibuya_goofy)でも「超インナーカラー(スーパーインナーカラー)」として紹介しています。段差のないボブやミニボブ向けのデザインです。
内側はシルバーアッシュ
やり始めた頃のお客様の反応
始めたばかりの頃は、お客様からの反応がとにかく大きかったんです。
- 「帰りまでに5人に声をかけられました」
- 「みんな私を見てます(笑)。芸能人ってこんな感じなんですかね」
- 「会社で『それどうなってるの?』ってめちゃくちゃ話しかけられます」
- 「一緒に帰るタイミングを見計らって、どこの美容院か聞こうとされてます」
みんな本当に嬉しそうで。こんなに反応があると、やっぱりこっちも嬉しいんですよね。
サイトのトップに書いている「Tomorrow, they’ll notice.」は、こういう瞬間のことでもあります。
その後、表面の暗い髪が傘のように内側を覆うことから「アンブレラカラー」という呼び名で発信していくうちにSNSを通じて少しずつ広まり、今では多くのサロンで使われる名前になりました。
つまり、もともとは「インナーカラーの進化系」。だからこそ、原点は「内側が明るい」設計なんです。
ちなみに自分は、最初「インナーカラー美容師」と名乗っていました。でもブリーチやカラーの技術を磨いていくうちに、インナーカラーだけじゃなくいろんなデザインのご要望をいただくようになって。今は「デザインカラー美容師」として、アンブレラカラーやアウターカラー、フェイスフレーミングなどデザインカラー全般をやっています。
なぜ自分がこれを書くのか
アンブレラカラーは、自分にとってアイデンティティの一部みたいなものです。
名前が広まっていろんなサロンで当たり前に使われるようになっていく様子は、子どもが巣立っていくような寂しさと頼もしさがあります。
ただ広まれば広まるほど、最近は少しずつ違う意味で受け取られることが増えてきた気がしていて。言葉の意味は変わっていくものだし、たくさんの人がそう思っていることが「正解」になっていく時代なので、正直それはそれでいいかと思っていました。
でも思っていたのと違う仕上がりになって、うちに相談に来てくれる方が増えてきたのを見ると、せめて自分のところに来てくれる人には本来のアンブレラカラーを知ったうえで楽しんでほしいと思うようになりました。お客様にも、一緒に働くスタッフにも。
世の中の認識を変えたいなんて大きな話ではありません。ただ自分のところに来てくれる人には、ハッピーになって帰ってほしい。
独立してから本気で勉強して、薬剤のことも業界のこともとことん研究してきました。オタク気質なので、話したいことは本当にたくさんあります。
施術中ならいくらでも話せるし、実際こういう話を面白がって聞いてくれるお客様も多いんです。でも、まだ出会っていない人には伝える方法がなかった。
このコラムは、そういう話を少しずつ書き留めていく場所です。世の中全員にとまでは思っていません。これから自分のところに来てくれるかもしれない人や、同じことで悩んでいる人、ちゃんと知りたいと思っている人に届いたらうれしいです。
3. アンブレラカラーが選ばれる6つの理由
① 全頭ブリーチは無理でも「推し色」を思い切り楽しめる
「推しのメンバーカラー(ピンク、紫、ブルー、レッドなど)にしたい。でも全部その色にする勇気はない」。これ、めちゃくちゃ多いです。 アンブレラカラーなら表面の暗い髪がいい感じに引き締めてくれるので、内側にかなりビビッドな色を入れても派手すぎず、ちゃんとお洒落にまとまります。
② 暗い表面で「フェイスラインが締まって見える」
全頭ハイトーンだと、肌とのコントラストが弱くなって輪郭がぼやけて見えることがあります。 アンブレラカラーは顔まわりにダークトーンが落ちるので、輪郭がキュッと締まって、小顔に見えやすくなります。
③ 根元のプリンが気になりにくい(※理想のリタッチは約1.5ヶ月)
ブリーチでいちばんストレスなのが、2〜3週間で出てくる「黒いプリン」。 アンブレラカラーは表面が暗いので、トップが伸びても境目がほぼわかりません。内側の根元も表面の髪が上から隠してくれるので、伸びてきた時のストレスはかなり少なめです。 ※とはいえ、内側の色のつながりをきれいに保つなら、リタッチは約1.5ヶ月(45日前後)がベストです。
④ 筋状の毛流れで、ブリーチ毛でも「ツヤっぽく」見える
動いた時に、表面の暗髪と内側のハイトーンが筋状に重なります。この明暗のコントラストで毛流れや束感が出るので、ブリーチ特有のパサつき感が目立ちにくく、全体がツヤっぽく見えやすいんです。
⑤ 生え際やトップの白髪をさりげなくぼかせる
白髪染めに頼らず白髪を目立たなくしたい大人世代にもおすすめ。内側のハイトーンとのコントラストで、新しく生えてきた白髪がデザインのハイライトっぽく見えて、存在感が自然にぼけてくれます。
⑥ 耳かけ・アレンジで印象がガラッと変わる
下ろしている時は表面の暗髪が主役の落ち着いたモードスタイル。耳にかけたりハーフアップにしたり、風になびいた瞬間に内側の色がパッと出てくる。このオンとオフの切り替えが楽しいんです。
4. 【ちょっと技術の話】失敗しないブロッキングの考え方
「表面が暗すぎて、ただの暗髪になった」「表面の幅が狭すぎて、頭のてっぺんが割れて内側が丸見え」。こういう失敗の多くは、ブロッキング(どこを分け取るか)の設計で決まります。
ここからはちょっとマニアックですが、自分がミリ単位で気にしているポイントを公開します。
① 基本は「縦長のO(オー)字」
頭を真上から見たとき、表面に残す暗髪の範囲は、まん丸じゃなくて縦長に引き伸ばした楕円(O字)で取ります。
- 左右の幅:髪の太さや量で微調整しますが、分け目を中心に左右それぞれ約3cmが基本の目安です。
- ハチが張っている人:ハチ(頭の横の骨の角)が張っていると、髪が横に引っ張られて割れやすいんです。ハチの丸みに被らない位置を確認して、割れないように幅を少し広げて調整します。
- 分け目が左右どちらかにある人:毛量の多い側(ヘビーサイド)に、ブロッキングを少し寄せるとバランスが取りやすくなります。ヘビーサイドはハチの角で割れやすいので、カットでの微調整とセットで見え方をコントロールします。
② 前髪まわり(前髪にブリーチを入れないなら「U字」)
- 奥行きの半分が目安:前髪まわりは、普段の前髪の奥行きに対して「約半分」を目安に取ると、ズレにくくなります。
- シースルーバングなど薄めの前髪:もともと奥行きが浅いと、そのまま分けると表面の暗髪が足りなくなります。なので、あえてカットで前髪の奥行きを深めに作ってから分け取ります。アンブレラカラーの顔まわりはフェイスフレーミング(顔まわりのハイライト)っぽい見え方になるので、奥行きを増やしても重たく見えにくいのがいいところ。
- 前髪にブリーチを入れない場合:前髪を全部暗いまま残すなら、上から見たブロッキングは「U字」にします。
③ いちばん差が出るのは「後頭部」
実は一番むずかしいのが、後ろ側の取り方です。
- 「思ってるより、もう1cm後ろ・深め」:後頭部は面積が広いので、浅く取ると表面を覆う暗髪が足りなくなって、内側が見えすぎてしまいます。
- 下に向かって幅広に:O字でもU字でも、後頭部の上半分をしっかり覆う量が必要なので、下の方を少し幅広・深めに取るイメージです。
5. 【カットの話】なぜ「段差のないスタイル」が似合うのか
アンブレラカラーの仕上がりは、カラーの塗り方だけでは決まりません。正直に言うと、ベースのカットが合っていないと、デザインは簡単に崩れます。
① 基本は「段差(レイヤー)のない、プツッとしたボブ」
アンブレラカラーは、プツッとした厚みのあるアウトライン(毛先のライン)があるスタイルに一番きれいにハマります。
- 毛量調整:毛先をすきすぎないのが大事。重さが気になるなら、中間を軽く間引いて、アウトラインはできるだけ残すようにします。
- レイヤーが入っている場合:無理はせず、段差のないスタイルに少しずつ移行しながらデザインを作っていきます。このカラー、段差は「少なければ少ないほど似合う」んです。
② ショートなら「ミニマムショート・コンパクトショート」
ショートでも、動きを出すタイプより、表面が面として見えるスタイルをおすすめしています。 ハイライトやバレイヤージュが動きのあるショートボブと相性が良かったように、アンブレラカラー、アウターカラー、フェイスフレーミングみたいな「ブロッキングで作るデザインカラー」は、ミニマムショート、コンパクトショートとすごく相性がいいです。 アイロンでまっすぐ伸ばして、オイルやバームをなじませてコームで抑える。そんなタイトな仕上げが似合います。
③ 巻き髪の注意点:外巻きにすると「明るく見えすぎる」
ロングでもアンブレラカラーはできます。ただ、外巻きでかき上げ前髪、みたいな欧米っぽいスタイルとはちょっと相性が悪いんです。 外巻きにすると内側の明るい髪が外にバラバラ散らばって「表面の暗髪で締める」というバランスが崩れる。結果、全体が明るく見えすぎてしまうんですよね。面を活かしたスタイリングや毛先のラインを見せるストレート寄りの仕上げが一番映えます。
6. 【ブリーチの話】なぜ1回で「17〜17.5レベル」を目指すのか
「思ってた色にならなかった」「色が落ちたらオレンジになった」。このご相談の大きな原因のひとつが、1回目のブリーチの明るさが足りていないことです。
① 「瞬発力」×「持久力」のブレンド
ブリーチ剤にも性格があるんです。
- パワー型:最初の勢いはすごいけど、意外と上がりきらない。
- 持続型:じっくり反応するけど、単体だとなかなか上がらない。
Goofy Tokyo 銀座では、髪質(ブリーチで上がりやすいか、上がりにくいか)に合わせて、この2つを最適な比率でブレンドしています。勢いを出しつつ持続させて、目標の「17レベル、できれば17.5レベル」まで1回で届くことを目指します。
② 17〜17.5レベルが「ちょうどいい」理由
1回のブリーチで、それ以上(18〜19レベルとか)まで上がることはまずありません。でも、1回で17〜17.5レベルまで届かないと、こんなことが起きやすくなります。
- 上に乗せるカラーのレシピが毎回変わって、色が安定しにくい
- 色が落ちたときにオレンジっぽさが強く残りやすい
逆に17トーンまで上がっていれば、上に乗せる色の色味や鮮やかさをコントロールしやすくなって「傷みすぎて色が乗らない」というトラブルも起きにくい。しかも毎回のリタッチで毛先の明るさに追いつきやすいので、デザインカラーを続けて楽しむ人にとってバランスのいい設計なんです(※全頭ブリーチを繰り返す場合とは考え方が違います)。
7. よくある勘違い:アウターカラーとの違い
アンブレラカラーが広まるにつれて、いちばん増えているのが「アウターカラー」との混同です。
「内側だけ明るくしたかったのに、表面を全部ブリーチされた…」。これ、本当によく聞くんですよね。
アンブレラカラーとアウターカラーは、名前はなんとなく似ているけど、ブリーチを入れる場所がきれいに真逆です。
| 比較項目 | アンブレラカラー(内側ブリーチ) | アウターカラー(表面ブリーチ) |
|---|---|---|
| 表面の髪 | 暗髪・ダークトーン(黒・ダークブラウンなど) | ハイトーン・ブリーチ(ベージュ・シルバーなど) |
| 内側の髪 | ハイトーン・ブリーチ(推し色・アクセント) | 暗髪・ダークトーン(黒・ダークトーン) |
| 名前の由来 | 表面の暗い髪が「傘(アンブレラ)」みたいに覆う | 外側(アウター)を明るく染める |
| 印象 | 上品・モード・動いた時に色が見える | 明るさが前面に出る・華やか・インパクト重視 |
| 根元のプリン | 表面が暗いので伸びても目立ちにくい | 表面が明るいので境目が目立ちやすい |
| 仕事・日常との相性 | 高め(下ろせばなじむ) | やや個性的(全体が明るく見えやすい) |
| こんな人に | 全頭ブリーチは怖い・推し色を楽しみたい | 全体ハイトーンが好き・立体感を出したい |
どっちが上とかではなくて、自分のなりたい雰囲気や生活に合うのはどっちかで選べばOKです。Goofy Tokyo 銀座では混乱を防ぐために、「内側が明るいアンブレラカラー」「表面が明るいアウターカラー」として、クーポンもメニューも分けています。
8. 「思った色にならない」の3大原因と、お直しの考え方
これまでの仕上がりに違和感があってご相談いただくケースは、だいたいこの3つに分かれます。
原因①:内側を明るくしたかったのに、表面を明るくされた
これは、前の章で話した「アンブレラカラー」と「アウターカラー」の言葉の使い方が、サロンや美容師によって違うことから起きやすいすれ違いです。
- お直しの考え方:表面を黒染めで一気に塗りつぶすと、次からのカラーが濁りやすくなります。なので、表面の「縦長O字・U字」のブロッキングを取り直して、残りにくいダークトーンで表面だけを自然に落ち着かせ、本来のアンブレラカラーのバランスに整えていきます(髪の状態によっては、何回かに分けてご提案することもあります)。
原因②:上に乗せるカラーのコントロール
ブリーチ後のカラーで狙った色を出すために、うちではこんなことを大事にしています。
- 新しいカラー剤を常にテストしながら、ベースのブランドを使い分けています。カラーブランドにもそれぞれ得意な色や個性があるので。
- 色味・明るさ・鮮やかさの調整はもちろん、「シアー(透け感)」なのか「シマー(微細なツヤ・輝き)」なのかという質感の違いまで見て、薬を選んで調合します。この細かいところの積み重ねが、仕上がりの差になるんですよね。
原因③:ダメージによるタンパク質不足
髪の中のタンパク質が抜けすぎていると、色素を髪の中にキープできなくて、狙った色が出なかったり、数日で落ちてしまったりします。ブリーチの繰り返しだけじゃなく、普段のケアや乾かし方も大きく関わってきます(次の章で話します)。
9. きれいな色は「美容師とお客様の共同作業」
どれだけ丁寧にブリーチやカラーをしても、土台の髪の体力が限界だと、狙った発色や色持ちをキープするのはむずかしいです。
きれいな色を楽しみ続けるのは、美容師とお客様の共同作業。おうちでもちょっとだけ協力してもらえると、仕上がりの持ちがかなり変わります。
おうちでお願いしたい基本のケア
- シャンプー・トリートメント選び:洗浄力が強すぎるものは避けて、アミノ酸系や補修成分が入ったものを。
- しっかり乾かす:濡れたまま放置はNG。お風呂上がりはすぐに、根元から毛先まで完全に乾かしてください。
- 施術履歴を教えてください:パーマ、縮毛矯正、黒染めなどの履歴は、髪の強さを判断するのにすごく大事な情報です。
カラー後5日間の「アシッドジェル(Acid Gel)」ケア
カラーやブリーチの直後の髪は、アルカリ性に傾いています。うちでは施術のとき、シャンプーのあとに必ずアシッドジェルを使って、髪のpHを整えています。
さらに、おうちでもカラー後の5日間、こんな感じでケアを続けてもらうのがおすすめです。
- いつも通りシャンプーをする
- シャンプーとトリートメントの間に、アシッドジェルを髪全体になじませる
- コームでとかして全体に行き渡らせる
- 流してから、トリートメントへ
サロンでは、この5日分のアシッドジェルをセットにして販売しています。
使ってもらうと、アルカリによる退色やダメージを防ぎやすくなるだけじゃなく、ツヤとハリが出て、そのあとのトリートメントのなじみも良くなるのを実感してもらえると思います。せっかくの色、長く楽しんでほしいので。
おうちでのスタイリング
アンブレラカラーは、ストレートアイロンで面を整えて仕上げるデザインです(12章も見てください)。色を長持ちさせつつ、きれいに仕上げるコツです。
① アイロンは140℃前後、高くても150℃まで 実は、髪の色は熱でも抜けていきます。くせが伸びるなら、できるだけ低めの140℃前後で。高くても150℃までにしておきましょう。
② 仕上げのオイルは「長さ別」に少量で 目安は、ショート1プッシュ、ボブ2プッシュ、ロング3プッシュです。
- 長さに合った量のオイルを手に取って、髪全体になじませる
- 目の細かいコームでとかして、全体に均一に行き渡らせる
- 手に残ったオイルを、前髪の中間から毛先になじませる
- 最後に目の粗いコームを通すと、ほどよい束感が出ます
つけすぎると一気に重たく見えるので、目安の量を守るのがポイントです。
2回目以降のリタッチの流れ
リタッチでは、伸びてきた根元だけを1回のブリーチで明るくして、毛先はできるだけ触りません。
前回のカラーを「毛先に残りにくい色」で設計しているので、多くの場合は毛先の色を剥がさずに、そのまま新しい色を重ねられます。
前回の色が残っていて新しい色のジャマになる場合だけ、ブリーチの力を薄めた専用の配合で、5〜10分くらいの短い時間で残った色を整えてからカラーをします。髪への負担をできるだけ抑えながら、毎回きれいな発色を目指せるやり方です。
理想のリタッチ周期は「約1.5ヶ月(45日前後)」
デザインカラーを続けて楽しむ人には、約1.5ヶ月(45日前後)ごとのブリーチリタッチをおすすめしています。 髪に余計な負担をかけずに、毛先の17トーンにリタッチ部分をきれいに追いつかせ続けられるサイクルです。
10. 失敗しないためのオーダーのコツ
今は、サロンや美容師によって言葉の使い方が分かれていることもあるので、すれ違いを防ぐには「名前だけでオーダーしない」のが一番です。
オーダーのチェックリスト
- 「どっちを明るくするか」を言葉で伝える 「表面は暗く残して、内側をブリーチしたいです」とハッキリ伝えてください。
- 表面の暗髪の「厚み」を相談する 表面にどれくらい暗い髪を残すかで、内側の見え方がかなり変わります。「下ろしたらしっかり隠したい」のか、「下ろしてても筋っぽく見せたい」のかを共有しましょう。
- 写真の「内側と外側」を一緒に見る カタログを見せるときも、「この写真の内側のこの色が好き」「表面はこれくらいの暗さ」と、指差しで確認するのが確実です。
11. 人気の色
内側にどの色を入れるか。ここがアンブレラカラーいちばんの楽しみどころです。実際にオーダーの多い色を紹介します。
一年中人気の色
ベージュ、シルバー、グレーなどの無彩色系は、季節関係なくずっと人気です。表面の暗髪とのなじみが良くて、上品で大人っぽい雰囲気に。仕事柄あまり派手にできない人にもおすすめです。
色味を楽しみたい人には、ピンク、ラベンダー、ネイビーなどの有彩色系も一年中人気。表面の暗髪が引き締めてくれるので、鮮やかな色でも上品にまとまります。


















実は多いのが「緑系」
うちのアンブレラカラーで、意外と多いのが緑系のオーダーです。
というのも、ほかのサロンで「緑はちょっと…」と断られてしまって、SNSで探してうちに来てくれる方が多いんです。
緑って、実は似合わせがすごくむずかしい色なんですよね。肌の色によっては顔色が悪く見えやすくて、その人の肌に合うように配合するのはかなり難易度が高い。だからリスクを避けて断られることも多いんだと思います。
うちでは緑系の色をピンクパールでコントロールすることが多いです。緑とピンクは補色(反対色)の関係なので、少し混ぜることで緑の強さがやわらいで肌なじみのいい色に整えられるんです。
せっかく「この色にしたい」と思ったなら、あきらめる前に一度相談してください。
迷ったときは、肌の色や普段のファッション、お仕事の環境なんかを聞きながら、似合う色を一緒に選んでいきます。
12. 向いている人・注意が必要な人
ストレートアイロンで仕上げる前提のデザインです
アンブレラカラーは、くせがあってもなくても、ストレートアイロンを通して仕上げることを前提にしたデザインです。 表面の暗髪と内側のハイトーンが、まっすぐな面としてきれいに重なることで、本来の見え方になるんです。
逆に、アイロンなしで仕上げると、くせが強調されて見えやすくなります。普段からアイロンでのスタイリングを楽しめる人に、特におすすめです。
注意が必要な人
こんな履歴がある人は、髪の状態によって施術内容を調整したり、希望の仕上がりがむずかしかったりする場合があります。必ずカウンセリングで教えてください。
- 白髪染めの履歴がある人
- 縮毛矯正の履歴がある人
髪の状態を見たうえで、できること・むずかしいことは正直にお伝えして、無理のないプランを提案します。
13. 料金と所要時間
アンブレラカラー・アウターカラーは、自分(渋谷トモヒロ)の指名限定メニューです。初回もリタッチも、同じクーポン・同じ料金でご予約いただけます。
5章でも話した通り、このデザインはカットとの連動がとにかく大事です。なので、基本はカット込みのメニューをおすすめしています。カットなしのメニューもありますが、迷ったらカット込みで予約してください。
| メニュー | 料金(税込) |
|---|---|
| カット+【インナーカラー or アンブレラカラー】+全体カラー | ¥28,220 |
| カット+【インナー or アンブレラカラー】+全体プレミアムカラー+オージュアRL | ¥32,670 |
| カット+【アウターカラー or 逆インナーカラー】+全体プレミアムカラー | ¥28,220 |
| カット+【アウターカラー or 逆インナー】+全体プレミアムカラー+オージュアRL | ¥32,670 |
| 【カットなし】インナー or アンブレラ(内側ダブルカラー)+全体カラー | ¥26,400 |
| 【カットなし】アウター or 逆インナー(表面ダブルカラー)+全体カラー | ¥26,400 |
- 所要時間:カットありは約3時間30分、カットなしは約3時間(初回・リタッチとも)
- ロングの方:+¥3,300〜
- カットなしのメニューも、シャンプー・ブロー込みです
- どのメニューにも、髪への負担を抑えるケアブリーチ、プレックス剤での中間処理、残ったOX(過酸化水素)とアルカリの除去が含まれています。オージュアRL付きのメニューは、高濃度トステアとオージュアのブリーチケアラインを組み合わせた、よりケア重視のコースです。
※料金・内容は2026年10月時点のものです。最新のクーポンは予約サイトで確認してください。
14. よくある質問
Q1. 縮毛矯正をしていてもアンブレラカラーはできますか?
A. 縮毛矯正の履歴がある方は、注意が必要です。髪のダメージ具合によってはできる場合もありますが、縮毛矯正とブリーチの履歴が重なる部分は薬選びを慎重にする必要があって、希望の仕上がりがむずかしいこともあります。アンブレラカラーは表面を暗いまま(ブリーチなしで)残せるので、全体ブリーチよりリスクを抑えやすいのは確かです。まずはカウンセリングで履歴を必ず教えてください。
Q2. 会社やバイトが厳しいんですが、隠せますか?
A. 表面の暗髪をちょっと厚めにして、内側の色を落ち着いたベージュやブラウン寄りにすれば、下ろしているときは自然な暗髪に近い見え方にできます。髪を結ぶ必要がある場合は、結ぶ位置に合わせてブロッキングを考えます。
Q3. 思ってたのと違うカラーになったんですが、お直しできますか?
A. 髪の状態に合わせて、お直しを提案します。「表面を明るくされすぎた」という場合は、表面に肌なじみのいいダークトーンを重ね直して、本来のアンブレラカラーのバランスに近づけていけます。髪の状態を見て、無理のないプランを考えます。
Q4. リタッチの料金や時間は、初回と違いますか?
A. 初回もリタッチも、同じクーポン・同じ料金です。所要時間もどちらも、カットありで約3時間30分、カットなしで約3時間です。
Q5. アンブレラカラーは誰が担当しますか?
A. アンブレラカラー・アウターカラーは、オーナースタイリスト渋谷トモヒロの指名限定メニューです。お店のほかのスタイリストは担当していないので、予約のときは渋谷トモヒロを指名してください。
15. まとめ
ヘアカラーって、鏡を見るたびにちょっと気分が上がる、毎日の小さな自己表現だと思っています。
アンブレラカラーは、「人と被らない髪にしたい」というお客様の一言から生まれたデザインです。だからこそ、その気持ちが言葉のすれ違いで台無しになるのは、できるだけ防ぎたい。
Goofy Tokyo 銀座では、骨格・髪質・生活スタイルまでしっかり聞いたうえで、ミリ単位のブロッキングとカット、髪質に合わせたブリーチで、その人だけのデザインを作っています。
デザインカラーが初めての人も、今の仕上がりにモヤっとしている人も、気軽に相談してください。
この記事を書いた渋谷トモヒロに相談する
得意な施術:アンブレラカラー、アウターカラー、フェイスフレーミング
「カラー」のメニュー・料金を見る